池上季実子の父親は、大手商社に勤務していたエリートビジネスマンの池上重久氏です。父親の海外赴任に伴い、池上季実子はアメリカ・ニューヨーク市マンハッタンで生まれました。3歳まで現地で過ごした後に帰国し、京都や東京の洗練された環境で育ちました。一見すると絵に描いたような上流家庭の令嬢でしたが、その家庭環境は平穏なものばかりではありませんでした。
両親はやがて不和となり離婚に至ります。母・春枝氏は娘の才能を見出し、芸能界入りを後押ししてマネージャー役を務めるなど、いわゆる「ステージママ」として季実子の活動全般を厳しく管理しました。しかし、この過度な干渉と稼いだギャラの管理を巡る問題が、母娘の間に深い溝を生むことになります。
当時のインタビューや自著『女のいくじなし』などの手記において、池上季実子は母親からの精神的な束縛や経済的な依存関係に長年苦悩してきた事実を赤裸々に告白しています。華やかな名門一族の令嬢というパブリックイメージの裏で、彼女は「親からの精神的・経済的自立」を果たすために壮絶な葛藤を闘い抜いていました。