ネット上の掲示板やSNSでは、国際マッチデーのたびに「FIFAランク20位の国が、なぜEloレーティングでは11位に跳ね上がっているのか?」という逆転現象が頻繁に議論されます。このサッカー代表Eloレーティング逆転の理由には、明確な構造的背景が存在します。
代表的な例が、欧州の強豪国同士が激突するUEFAネーションズリーグや、南米予選のような過密かつハイレベルな環境に身を置くチームです。欧州・南米勢は日常的に高レート国同士で対戦するため、強豪相手に大勝したりアウェーで勝ち点を拾ったりすることで、Eloポイントを急激に伸ばします。
対照的に、特定の大陸連盟において実力差の大きな相手と戦い続けるチームは、FIFAランキングでは全勝記録によって着実にポイントを積み上げられますが、Eloレーティングでは「勝って当然」とみなされ、大差をつけて勝たない限りポイントがほとんど伸びません。格下に引き分けた瞬間に膨大なポイントを没収されるため、Eloの順位は停滞します。
国内外のサッカーコミュニティにおける検証でも、Eloレーティングへの信頼は極めて高い水準にあります。
「FIFAランクはポット分けのための政治的指標に近いが、Eloは各国の今の攻撃力・守備力の充実度を残酷なまでに暴き出す。ブックメーカーのオッズと照らし合わせても、Eloのほうが明らかに実際のオッズ形成に連動している」(欧州サッカーを取材するスポーツライターの証言)
日本のサポーターの間でも、国内の老舗サッカー情報サイト「日本の超サッカー情報」がいち早く日本語版データベースを掲載し続けてきた経緯もあり、目の肥えたファンの間では「相手国の本当の危険度を測るならまずEloを見る」という文化が完全に定着しています。