Q1:脊髄梗塞を発症したら、一生車椅子生活になるのでしょうか?
A1:必ずしも一生車椅子になるとは限りません。発症初期の麻痺が不全麻痺(一部でも知覚や運動が残存)の場合、適切な急性期治療と集中的なリハビリテーションによって、約35〜50%の患者が補助具や装具を使用して自立歩行を再獲得しています。完全麻痺であっても、体幹の強化や環境調整により車椅子からの移乗や自立した生活を送ることが可能です。
Q2:発症から半年以上が経過しても、麻痺や痺れは改善しますか?
A2:従来の保険診療では「発症後6カ月でプラトー(頭打ち)」とされてきましたが、最新のニューロリハビリテーション(ロボットリハビリ等)や再生医療、継続的な自主トレーニングにより、1〜2年以上の経過であっても動作の効率化や歩行安定性の向上が見られる例は多数報告されています。回復のスピードは緩やかになりますが、機能維持・向上の可能性は残されています。
Q3:脊髄梗塞は再発する病気ですか?寿命への影響はありますか?
A3:脊髄梗塞自体の再発率は脳梗塞ほど高くありませんが、背景に動脈硬化や大動脈疾患がある場合は再発リスクが存在します。寿命そのものに対する直接的影響は限定的ですが、寝たきりによる誤嚥性肺炎や褥瘡、排尿障害による尿路感染症などの二次的合併症を防ぐ健康管理が極めて重要です。