近年、王城の客層は大きな変化を遂げている。かつてメインだった常連客に加え、SNSでその評判を聞きつけた若いZ世代や海外からの旅行者が押し寄せているのだ。
画面越しのデジタル体験に慣れ親しんだ若い世代にとって、重厚な本物の昭和空間は新鮮な体験として映る。フィルターなしで映える空間設計、手触りのある器、カチャカチャと響くカップの音。そのすべてが新鮮なカルチャーショックを与える。
さらにインバウンド旅行者にとっても、日本の「純喫茶」は独自の進化を遂げた文化的遺産として映っている。上野という文化と下町風情が交差する街で、最も濃密な日本的レトロを感じられる場所として支持を集めているのだ。