老朽化が進む建物の安全性や耐震性を巡っては、かねてより議論が交わされてきた。周辺エリアの再整備を進める中野区役所や周辺の地権者の間でも、防災面の観点から敷地の統合や再開発に向けた協議が本格化しているという。かつてのディープな飲食店街という顔を持つ一方で、現代の都市機能との調和をどう図るのか。地域住民の間でも「思い出の場所を残してほしい」という声と「安全面を考慮すれば再開発はやむを得ない」という意見が激しく交錯している。
取材を進めると、都市の更新を目指す街づくり方針のもとで、解体後の利活用案が具体化しつつあることが見えてきた。長年放置されてきた権利関係の整理が進みつつあり、数年内にも具体的な工事計画が動き出す可能性が指摘されている。