幼少期から打ち込んできた空手は、単なる習い事の域を遙かに超えていた。世界選手権での優勝実績をはじめ、積み上げた実績は折り紙付きだ。鋭い蹴りや無駄のない演武の型は、長年の鍛錬が生み出した確かな本物である。
一方で、彼女のもう一つの太い軸が「看護師」という専門職だ。人の命や健康を預かる現場は、常に緊張感と隣り合わせ。プレッシャーに押し潰されそうな過酷な現場で支えとなったのは、他でもない空手で培った強靭な精神力と自己コントロール能力だったという。武道と医療。全く異なる世界に見えて、実は「目の前の現実に向き合う集中力」という根底で強く結びついている。