ファンの間で「神回」として語り継がれるエピソードは数多い。特に「恐竜滅亡の真実」を扱った回では、巨大隕石の激突から地球環境が急変するプロセスを鬼気迫る映像と音響で描写し、日本中の子どもたちと大人をテレビ画面に釘付けにした。また、「人間の脳と意識の境界線」に迫った回では、心とは何かという問いに対し、脳科学の最新知見を駆使してアプローチし、視聴者に深い哲学的余韻を残した。
宇宙の誕生と終わりを描いたシリーズでは、膨大な時間軸の中で人間の存在がいかに儚く、そして奇跡的であるかを浮かび上がらせた。たけし氏がボソッと漏らす一言一言が、学者たちの解説以上に説得力を持ち、宇宙と生命という二大テーマの深遠さを強調していた。こうした「単なる解説で終わらない演出」が、何年経っても人々の記憶に刻まれ続ける理由だ。