行為が終わった瞬間に訪れる急激な感情の冷え込み。現代の性科学において、このメカニズムの解明は大きな進化を遂げている。かつては個人の気分や体調のせいと片付けられていた現象だが、実際には脳内で巻き起こるダイナミックな物質変化が引き金となっていた。
世界的な医学データベースであるPubMedに掲載された多数の研究データを紐解くと、女性の半数以上が生涯に一度以上、行為直後の感情急降下や理由のない涙を経験しているという。決して珍しい話ではない。身体の正常な防御反応であり、神経系がリセットを図ろうとする自律的なプロセスなのだ。