ボストンの歴史的球場フェンウェイ・パークと、トロントの近代的な開閉式ドームであるロジャーズ・センター。全く異なる二つの環境が、試合の質を激変させる。左翼に聳え立つ巨大な壁「グリーンモンスター」は、打ち損じた飛球を二塁打に変え、完璧に捉えた大飛球を壁直撃のシングルヒットへと変貌させる過酷な障害物だ。
一方、人工芝と適切な空調管理が施されたロジャーズ・センターでは、打球の初速とバウンドの跳ね方が大きく影響する。打者不利とされる強風のフェンウェイから、球足の速いロジャーズ・センターへ移動する連戦日程は、野手の足腰と集中力を容赦なく削り取る。球場特有の「クセ」をどちらが早く見極め、自軍のアドバンテージに変換できるかが明暗を分ける。