元外交官としての華々しいキャリアを捨て、皇室という未知の世界へ飛び込んだ雅子さま。国民の期待は最高潮に達していました。しかし、その期待は瞬く間に「次世代の世継ぎ、特に男子の誕生」という容赦ないプレッシャーへと変貌します。
一挙手一投足が監視され、懐妊の兆候がないだけでバッシングに近い報道が繰り返される日々。プライバシーが皆無に等しい環境下で、不妊治療を進めることがどれほど精神的苦痛を伴うものだったか、想像に難くありません。当時の皇室が求めたのは、一人の人間としての雅子さまではなく、「跡継ぎを産む装置」としての役割だったのではないか。そんな厳しい批判の声すら、後年になって湧き上がることになります。