長谷川昌幸投手は、千葉県の市立銚子高校から1995年ドラフト1位で広島東洋カープに入団しました。高卒ルーキーながら150km/hに迫る快速球と豊かな将来性を高く評価され、将来のエース候補として大きな期待を背負いました。
プロ入り数年間は制球難や故障に苦しんだものの、フォーム改造とウエイトトレーニングを重ね、2000年代初頭に先発ローテーションへ定着。特に2002年シーズンは28試合に登板して13勝10敗、防御率3.84という堂々たる成績を残し、チームの勝ち頭として八面六臂の活躍を見せました。翌2003年には念願の開幕投手に抜擢されるなど、まさに赤ヘルの主戦投手として君臨しました。
通算記録として残る42勝という数字以上に、長谷川投手の代名詞となったのが「豪快な暴投(ワイルドピッチ)」の記録でした。2003年にはシーズン18暴投を記録するなど、打者の手元で激しく変化するシュートと荒々しいストレートは、相手打者にとって恐怖そのもの。コントロールの甘さという課題を抱えつつも、その躍動感あふれるフォームは多くのカープファンの記憶に深く刻まれています。