デジタルネイティブ世代である現代の若者たちの間で、昭和ポップスやシティポップの再評価が進んでいる。その潮流の中で、尾崎紀世彦の存在感が再び高まっているのは必然と言えるだろう。サブスクリプションサービスやSNSを通じて彼のパフォーマンス動画に触れた若者たちは、その「生々しい歌唱力」に衝撃を受けている。
オートチューン(音程補正技術)が当たり前となった現代の音楽シーンにおいて、一切の誤魔化しがない彼のリアルな歌声は、かえって新鮮で圧倒的なリアリティを持って響く。本物の歌の力が、時代を超えて若いリスナーの心を捉えて離さないのだ。