メディアで語られる「ままるん」の像は、明るく豪快でどこかお茶目な母親だ。しかし、その笑顔の裏には壮絶な半生が隠されている。ニュージーランドで夫と出会い、娘を出産したものの、言葉も通じない異国の地で夫婦関係は破綻。幼い娘を連れて帰国した後は、昼夜を問わず働き詰めの過酷な日々が待っていた。
家計は常に火の車。家賃の支払いにすら困窮する毎日で、食事のおかずが足りず、もやしや豆腐で空腹を凌いだ夜もあったという。だが、どれほど生活が苦しくとも、母が娘の前で笑顔を絶やすことはなかった。テレビのカメラの前では明かされない秘話だが、当時は新しい洋服を買う余裕がなく、古着をリメイクして可愛らしい服を手作りしては娘に着せていたという。どんな困難もエンターテインメントに変えてしまうその明るさこそが、若き日のニコルの心を支える強い盾となっていたのだ。