自分を無限に増やせる個性ゆえにゲシュタルト崩壊を起こし、己の存在意義を見失ったトゥワイス(分倍河原仁)。社会の底辺で孤独と狂気に苛まれていた彼を救ったのは、ヒーローではなく同じく弾き飛ばされたヴィランたちだった。彼にとってヴィラン連合は、世界で唯一自分を受け入れてくれた「家族」だったのだ。
仲間を守るために自らのトラウマを克服し、果ては命を落とした彼の最期は、多くのファンに深いトラウマと感動を残した。正義のヒーローであるホークスによって抹殺されたという事実が、正義と悪の境目を余計に曖昧にする。社会のセーフティネットから漏れた者を救うのが悪の組織であり、正義が彼らを排除するというあまりにも皮肉な構造がここにある。