あまりの苛烈さに耐えかね、生徒たちの間では日常的に「脱走」が試みられていた。若き日の浜田雅功も例外ではない。同期の仲間とともに密かに計画を立て、夜陰にまぎれて学園の敷地を抜け出した有名な脱走事件が存在する。
山を切り開き、公衆電話から親元へ助けを求めたものの、待っていたのは容赦ない現実だった。連れ戻された後に待っていたのは厳しい指導だったが、そこで出会った恩師の教えと強い教訓が、彼の人生観を根底から変えることになる。「逃げても何も解決しない」――生半可な妥協を許さない指導陣との衝突と対話を経て、彼は過酷な日常を最後までやり遂げる腹をくくった。この経験こそが、後の芸能生活で見せる不屈の精神力の骨組みとなったのだ。