発売当時、本楽曲は第28回日本レコード大賞で金賞を受賞し、さらに同年のNHK紅白歌合戦でも圧倒的な歌唱が披露された。日本の音楽業界全体が彼女の圧倒的な表現力にひれ伏した瞬間であり、外国籍のアーティストが日本のポピュラー音楽史の頂点に立った画期的な出来事でもあった。
演歌・歌謡曲というジャンルが最も成熟していた時代において、本作は単なるヒット曲の域を超え、誰もが口ずさめる国民的ソングとなった。テレビのブラウン管越しに流れたテレサ・テンの眼差しと気品ある立ち振る舞いは、昭和の終わりを象徴する鮮烈な記憶として今も語り継がれている。