この変化を最も敏感に察知しているのが婚活サービス業界だ。マッチングアプリや結婚相談所のプロフィールにおいて、「趣味:自炊」「得意料理あり」と記載されている男性のモテぶりは圧倒的である。かつて提示されていた高年収や有名企業勤務といった条件以上に、「共に生活を営むパートナー」としてのリアリティが重視される時代に入ったと言える。
その影響はリアルなアプローチの場にも波及している。大手料理教室のABCクッキングスタジオでは、男性会員の割合が近年著しく増加中だ。婚活の一環として料理教室に通う男性も珍しくなく、週末のスタジオはエプロンを身につけた熱心な男性たちで活気を見せている。「包丁の握り方すら怪しかった男性が、数ヶ月で手際のいい手料理を振る舞えるようになる変化」は、異性からの好感度を急上昇させる決定打となっている。