経済的要因と並び、気候変動もこの変化を強力に後押ししている。日本の夏は年々長期化・激甚化しており、水筒代わりとして一日中持ち歩ける十分な水分補給量が不可欠となった。現場で求められているのは「ちびだら飲み」に対応できる十分な量だ。
こうしたニーズを的確に捉えたのが、熱中症対策飲料の枠組みである。サントリーのGREEN DA・KA・RAや、コカ・コーラのやかんの麦茶といったブランドは、ミネラル補給と大容量を前面に押し出し、夏の定番商品としての地位を盤石にした。もはや500mlでは真夏の外出や屋外作業を乗り切れないという実用上の要求が、600mlを「新標準」へと押し上げたのだ。