海外でのキャリアを経て日本テレビ界に鮮烈な印象を与えたディーン・フジオカは、知性とノーブルな気品を併せ持つ独特のポジションを確立している。語学力を生かした国際的な視点と、静けさの中に燃える熱情を秘めた演技は、大人のサスペンスや本格派の連続ドラマで抜群の冴えを見せる。
一方、若手時代の名作『のだめカンタービレ』での指揮者役から、今や重厚な極道役や刑事役まで幅広くこなす玉木宏も忘れがたい。かつて王道の恋愛ドラマで日本中の視聴者をときめかせたビジュアルは、40代を迎えて鋭い渋みとダンディズムへと昇華した。低音ボイスの響きひとつで空間の空気を一変させる力は、まさに成熟した俳優ならではの特権と言える。