2018年6月23日、千葉ロッテマリーンズから発表された「大嶺翔太の内野手引退」の一報は、プロ野球ファンのみならず球界全体を震撼させました。当時26歳、内野のユーティリティとして一軍に定着しつつあった脂の乗った時期の引退劇は、明らかに異例の事態でした。
球団が発表した公式リリースには、極めて異例な文言が並んでいました。引退の直接的な理由は「度重なる金銭トラブルにより、これ以上球団や関係者に迷惑をかけられない」という本人の申し出によるもの。関係者への取材によると、知人や同僚選手、さらには消費者金融や闇金に近い金融業者からも多額の借金を重ねており、総額は数千万円規模に達していたとされています。
本拠地ZOZOマリンスタジアムの球団事務所や関係各所にまで債権者からの督促が相次ぎ、チームの秩序を乱しかねないレベルにまで事態が悪化していました。球団側も当初は返済計画のサポートや指導を行っていたものの、本人が借金を繰り返す悪循環を断ち切れず、最終的には「これ以上の現役続行は不可能」と判断され、事実上の追放に近い形での任意引退となりました。