語源を探ると、昭和の銀幕スター全盛期にまで遡る。「マスク」は英語の「mask(仮面・覆面)」に由来するが、日本では大正から昭和初期にかけて「顔立ち」や「容貌」そのものを指す表現として定着した。「甘い」という形容詞が組み合わさることで、骨太で無骨な男性像とは対極にある、砂糖のように柔らかな甘美さや親しみやすさを与える顔を指すようになったとされる。
現代のポップカルチャーにおいても、この言葉が持つ色彩は褪せていない。単なる「ハンサム」とは異なり、どこか母性本能をくすぐる愛らしさや、繊細な陰りを帯びた美しさを包含している点が特徴だ。