ペドロ&カプリシャスの名を一躍トップバンドへと押し上げた最大の功労者が、2代目ボーカルとして加入した高橋真梨子です。初代ボーカルの前野曜子が脱退した後、1972年にグループへ合流。ペドロ梅村によって見出された彼女のハスキーかつ艶のある歌声は、バンドのサウンドに唯一無二の深みを与えました。
『ジョニィへの伝言』『五番街のマリーへ』の連続ヒットにより、バンドは『NHK紅白歌合戦』への初出場を果たすなど黄金期を迎えます。高橋真梨子の歌唱は、単に音程をなぞるだけではなく、主人公の吐息やためらい、心の内にある切なさを繊細なダイナミクスで表現する天性の魅力にあふれていました。
1978年にグループを円満脱退した彼女はソロ歌手へと転向し、その後も日本の音楽界の第一線で活躍を続けます。『for you...』『桃色吐息』『ごめんね…』といった数々のソロ代表曲を世に送り出し、日本を代表する本格派女性シンガーとしての地位を不動のものとしました。ペドロ&カプリシャスで培われた豊かな表現力とステージパフォーマンスは、彼女の輝かしいキャリアの確固たる礎となったのです。