2017年の『M-1グランプリ』で見事王者に輝いた瞬間、とろサーモンの人生は一夜にして激変した。長年の不遇を払拭する栄冠であり、漫才師としての頂点に立った証だった。しかし、その後に待ち受けていたのは、過剰な注目と芸能スキャンダルの渦だった。
自身の過激な言動がSNSで炎上し、吉本興業内でも大きな問題へと発展した時期、彼は激しい批判に晒された。一時は仕事が激減し、表舞台からの脱落も危ぶまれたが、彼は芸を磨くことを決してやめなかった。自身の失敗や苦境すらもネタへと昇華させ、劇場舞台で泥臭く漫才をやり続けることで信頼を回復していった。過ちを隠さず、自らの傷を笑いに変えるタフさこそが、お笑い芸人・久保田かずのぶの真骨頂と言える。