NHK高校講座を巡る最大の論点は、「視聴するだけで本当に成績が上がるのか」という学習効果の実態です。編集部が通信制高校生、全日制高校生、予備校関係者へのヒアリングを実施したところ、利用目的によって評価が鮮明に分かれることが判明しました。
最も高い効果を上げているのが、通信制高校のレポート対策です。多くの通信制高校では、NHK高校講座の視聴と連動した学習指導計画が組まれており、各講義に付属する「学習メモ(講義要約PDF)」と「理解度チェック(3問程度の小テスト)」を併用することで、レポート作成時間を従来の約半分に短縮できたという生徒が続出しています。
一方、大学受験対策としての評価には注意が必要です。「共通テストの基礎固め」「苦手科目の概念理解」には絶大な威力を発揮するものの、難関国公立や難関私大で出題される応用記述問題の解法テクニックまでは網羅されていません。受験指導の現場では、「まず高校講座の20分動画で全体像を掴み、その後に標準問題集で演習量を稼ぐ」というハイブリッド型の学習法が推奨されています。