4Gから5Gへの進化で最も実感しやすいのは実効通信速度と大容量コンテンツのダウンロード時間です。混雑した駅構内やイベント会場など、従来の4G回線ではパケットが詰まりやすかった環境でも、5Gの専用帯域を活用することでスムーズな通信が維持されます。
日常利用における一般的な下り速度の比較目安は以下の通りです。
- 4G LTE環境:実測30Mbps〜120Mbps(高画質動画の再生には十分だが、ギガ単位のゲームアプリ更新には数分以上を要する)
- 5G(Sub6)環境:実測200Mbps〜650Mbps超(大容量データの即時取得が可能で、クラウド同期や4K動画の読み込みがほぼ一瞬)
ここで知っておくべき専門的なポイントが、5Gの周波数帯である「Sub6(サブシックス)」と「ミリ波(mmWave)」の差異です。
Sub6は障害物を回り込みやすく、広いエリアをカバーしやすい特性を持ちます。対するミリ波は超高速・超低遅延を実現できるものの、電波の直進性が強すぎて建物や人体などの遮蔽物に極めて弱いという難点があります。日本国内で販売されているSIMフリー版およびキャリア版のiPhoneは、ミリ波アンテナを搭載せずSub6のみに対応する設計が維持されています。国内のキャリア基地局整備もSub6が主力となっているため、日本国内での実用面においてミリ波非対応が大きなハンデになる場面はほとんどありません。