なぜ不確かな行方不明情報ほど、Twitter(X)で爆発的に拡散されてしまうのでしょうか。社会心理学および情報行動論の観点から分析すると、そこには「モラル・ライセンシング(道徳的自己満足)」と「情報カスケード」の複合作用が見て取れます。
災害時や人命危機時において、人間は「誰かの役に立ちたい」という強い利他行動欲求を抱きます。ボタン一つでできるリポストは手軽な利他行動として機能し、投稿内容のファクトチェックを怠る心理的免罪符(モラル・ライセンシング)を与えてしまいます。その結果、他者のリポストに追従する情報カスケードが発生し、真偽不明のポストが瞬時にトレンド入りする現象が起こります。
さらに、匿名掲示板やSNS上で見られる「代理捜査官心理(ネット自警団化)」は、時に無関係な第三者を容疑者視したり、誤った現場画像を特定として晒し上げるなど、深刻な人権侵害へ発展するリスクを孕んでいます。
【プロの結論】拡散に協力すべき情報・慎重になるべき情報の判断基準
人命救助に真に貢献し、かつデマの片棒を担がないためには、ユーザー一人ひとりが厳格な「リツイート基準」を持つ必要があります。以下の判断基準を徹底してください。
【拡散して協力すべき情報】
・千葉県警公式アカウント(@Chiba_police)や松戸市公式アカウントが発信している投稿
・投稿内に「管轄警察署(松戸署/松戸東署)」「受理番号」「連絡先電話番号」が明記されている家族の直接発信
・発信日時が24時間以内であり、最新の進捗状況が明記されているもの
【絶対に拡散を控えるべき情報】
・発信元が不明なまとめアカウントやインプレッション目的の第三者ポスト
・「〜らしい」「友達から聞いた」といった伝聞形式の目撃談
・すでに保護された旨のリプライがついている過去の捜索願ポスト
・個人のプライベートなトラブル(借金・家庭内不和など)が疑われる警察不受理の失踪情報