『子連れ狼』を語る上で、長年ネット上やメディアで語り継がれているのが、若山富三郎主演の映画版シリーズ(1972年〜1974年)で初代大五郎を務めた西川和孝氏の辿った数奇な運命です。
愛くるしい表情と天才的な演技力で一世を風靡した西川氏は、芸能界を引退した後に競泳の指導者などを経て地方政治の世界へ進出しました。1995年には新潟県白根市(現・新潟市南区)の市議会議員にトップ当選を果たすなど、順風満帆な第二の人生を歩んでいるかに見えました。
しかし、その後に事業の失敗から多額の借金を抱え、1999年に強盗殺人事件を起こして逮捕されるという痛ましい結末を迎えます。この衝撃的な転落劇は当時大きなニュースとして報道され、後年「大五郎役の子役のその後」としてネット上でたびたび話題に上る要因となりました。光り輝く子役時代の功績と、その後の悲劇的な転落の対比は、昭和芸能史の影の側面として今なお記録されています。