『大都会』以降もクリスタルキングは実力派ロックバンドとしてヒットを連発。1984年にはテレビアニメ『北斗の拳』のオープニングテーマ『愛をとりもどせ!!』をリリースし、現在まで続く屈指のアニメソングの金字塔を打ち立てました。しかし、栄光の影でバンド内部のバランスは次第に変化していきます。
1986年、絶対的ハイトーンを誇った田中昌之がソロ活動への転向を機に脱退。その後もメンバーの入れ替わりが続き、音楽性の相違やマネジメント方針のズレから、オリジナル編成としてのバンド活動は徐々に収束していきました。正式な解散宣言という形ではなく、ムッシュ吉崎が看板を背負い続けるソロユニット形態へと移行したのが実情です。
後年には「クリスタルキング」の名称使用権を巡る法廷闘争が報じられるなど、かつての盟友たちが別々の道を歩む過程で生じた軋轢は、多くのファンに切なさを残すこととなりました。