テレビと並行して、民放AM・FMラジオ局においても大幅なタイムテーブルの刷新が続いています。ラジオにおける番組改編には、テレビとは異なる独自の業界事情が絡んでいます。
主な要因は、全国の民放AMラジオ局が進める「ワイドFM(FM補完放送)への一本化とAM停波実証実験」に伴うリスナー層の再編です。AMラジオの主たる聴取者であったシニア層から、radikoの普及によって増加した20〜40代のデジタルリスナーへと舵を切る必要性に迫られています。
これにより、長年愛されてきた長寿トーク番組が惜しまれつつ終了する一方で、声優、VTuber、Webクリエイターなどを起用した、ポッドキャスト連動型・生配信連動型の新しい音声コンテンツが次々と誕生しています。ラジオの改編は「メディアの衰退」ではなく、「デジタル音声メディアへの構造的脱皮」という側面が極めて強いのが特徴です。