鶴居村を語るうえで外せないのが、世界中のネイチャーフォトグラファーを魅了する鶴居村写真スポットの数々です。冬の冷え込みが厳しさを増す12月から2月にかけて、この地は息をのむ幻想的な光景へと姿を変えます。
早朝の撮影地として世界的人気を誇るのが音羽橋です。氷点下20度を下回る静寂のなか、川面から立ち上る気嵐(けあらし)と樹氷に包まれ、眠りから覚めるタンチョウの姿はまさに神話の世界。夜明け前の薄藍色から朝焼けの薄紅色へと移ろう空のグラデーションは、訪れた人々の記憶に一生消えない感動を刻み込みます。
日中の観察拠点として外せないのが、日本野鳥の会が運営するタンチョウサンクチュアリです。給餌場に集うタンチョウの優雅な求愛ダンスや、力強く羽ばたく瞬間を間近で観察できる施設として、初心者からプロの観察者まで幅広く受け入れています。
大自然を五感で体感したいアクティビティ派には、鶴居どさんこ牧場でのホーストレッキングがおすすめです。北海道の在来馬である「どさんこ」の背に揺られながら、雪原や釧路湿原の縁を散策するプログラムは、人工物のない大自然との一体感をダイレクトに味わえます。