行平あい佳のキャリアは、一般的な俳優のそれとは一線を画しています。大学卒業後、まずは映画の制作現場に身を置き、助監督やスタッフとして数々の現場を経験しました。現場の空気感、カメラアングル、照明の当たり方、スタッフの意図を肌で理解した上で、2018年に城定秀夫監督の映画『私の奴隷になりなさい 第2章 ご主人様と呼ばせてください』で鮮烈な主演デビューを飾りました。
体当たりの熱演で一躍脚光を浴びた後も、荒井晴彦監督の『火口のふたり』など骨太な日本映画に携わりつつ、春本雄二郎監督の『由宇子の天秤』、城定秀夫監督の『愛なのに』『女子高生に殺されたい』、早川千絵監督の『PLAN 75』など、映画賞を賑わせた重要作に次々と出演しています。
テレビドラマの分野でも存在感を発揮しており、国民的刑事ドラマ『相棒 season20』(テレビ朝日系)へのゲスト出演時には、物語の鍵を握る繊細な心理描写を見事に演じ切り、ドラマファンの間で大きな反響を呼びました。単なる「美人女優」の枠に収まらない、画面の空気を一変させる演技力こそが彼女の真骨頂です。