音楽ファンの間で今なお語り継がれるポルノグラフィティの6thシングル『アゲハ蝶』(2001年6月リリース)。切なくも情熱的なラテン調のメロディと詩的な歌詞は、聴く者の脳裏に鮮烈なドラマのワンシーンを想起させます。そのため「どこか切ない夏の恋愛ドラマの主題歌だったはず」と記憶しているリスナーが少なくありません。
しかし、当時の公式記録を辿ると、ポルノグラフィティの「アゲハ蝶」の公式タイアップはエフティ資生堂「ティセラ・トコナッツココナッツ」のTVCMソングでした。同CMには本人たちも出演し、エキゾチックな世界観が大きな話題を呼んで累計売上100万枚を突破する大ヒットを記録しています。
では、なぜ「アゲハ蝶 ドラマ 主題歌」という検索が後を絶たないのでしょうか。その主な要因は、2000年代前半のテレビドラマが誇った圧倒的な熱量と、ポルノグラフィティが連続して手掛けた複数のドラマ主題歌・挿入歌の記憶がリスナーの頭の中で結びついた、いわゆる「マンデラ効果(記憶の混同)」にあります。