喘息発作は、外的刺激によって気道が過敏に反応することで引き起こされます。掃除を熱心に行っている家庭でも、やり方を誤るとかえってハウスダストを吸い込む原因になります。いきなり掃除機をかけると、排気によって床のダニの死骸やフン、ホコリが室内に舞い上がり、数時間は空気中を漂い続けます。掃除の鉄則は、まず固く絞った濡れ雑巾やフローリング用ウェットシートで静かに拭き取り、その後に掃除機をかけることです。作業時は必ず高密度のマスクを着用しましょう。
季節の変わり目や冬季に顕著となるのが、冷たい空気の刺激です。乾燥した冷気を口から直接吸い込むと、気道粘膜の水分が奪われて急激な温度低下と乾燥が生じ、気管支が収縮します。冬場の外出時はもちろん、夏場のエアコンの風が直接当たる場所を避ける、外出時はマスクを着用して吸気を加湿・加温するといった工夫が欠かせません。
なお、運動に関しても誤解されがちですが、過度な運動制限は心肺機能低下を招くため望ましくありません。運動誘発性気管支収縮を防ぐためには、運動前の十分なウォーミングアップ、冷え込む早朝の屋外激しい運動を避ける、必要に応じて運動前の吸入薬使用など、運動時の注意点を守りながらコントロールしていく姿勢が求められます。