甘さの進化を語る上で欠かせないのが、日本の農業を裏で支え続ける巨大な種苗メーカーの存在だ。なかでも長年ライバルとしてしのぎを削るタキイ種苗とサカタのタネの開発競争は、まさに技術革新の歴史そのものと言っていい。
タキイ種苗が誇る「千果」は、安定した高糖度と美しい鈴なり形状で長年プロ農家から圧倒的な支持を集めてきた。一方、サカタのタネが生み出した「アイコ」は、ラグビーボールのような独特の果形と肉厚な食感で市場に新風を吹き込んだ。さらに同シリーズの「イエローアイコ」は、見た目の華やかさに加え、酸味が少なく際立った甘さを誇るため、子供やトマト嫌いの人々をも魅了し続けている。