「馬齢を重ねる」は他人に使えない一方で、自分自身の節目や挨拶で適切に使いこなせば、奥ゆかしく教養のある大人の品格を演出できます。定年退職、還暦の挨拶、周年パーティーでのスピーチ、あるいは転職時の挨拶メールなどで効果を発揮します。
自分を主語にした実用的な使い方・例文を確認してみましょう。
【スピーチ・挨拶での例文】
「不肖私、顧みればいたずらに馬齢を重ねてまいりましたが、皆様の温かいご指導のおかげで、本日無事に勤続30年の節目を迎えることができました。」
【退職・還暦の挨拶メール例文】
「若輩のまま入社してから今日に至るまで、ただ馬齢を重ねるばかりでございましたが、大過なく職務を全うできましたのは、ひとえに皆様のお引き立ての賜物と深く感謝申し上げます。」
【ビジネスメール・年始の挨拶例文】
「私どもも創業以来、無為に馬齢を重ねてまいりましたが、本年は新たな事業領域へと果敢に挑戦する所存でございます。」
いずれの例文でも共通しているのは、「自分は大した人間ではないが、周囲のおかげでここまで来られた」という感謝と謙虚さをセットで伝える文脈で使われている点です。単に自虐するだけでなく、周囲への謝意を添えることで、洗練された日本語の美しさが際立ちます。