おすぎの歩みを振り返る上で、双子の兄であるピーコ氏の存在は切り離せない。ファッションチェックでお茶の間を釘付けにしたピーコと、辛口映画評論で名を馳せたおすぎ。二人が織りなす阿吽の呼吸と丁々発止の掛け合いは、唯一無二のエンターテインメントだった。
晩年には互いの健康を支え合うための同居生活も試みられたが、それぞれの体調やケアの難しさから別々の生活を選択することとなった。深く愛し合いながらも、近すぎるがゆえに激しく衝突する。それは血を分けた双子の表現者だからこその業だったのかもしれない。ピーコ氏が旅立った後も、二人が共に駆け抜けた昭和から平成の熱量は色褪せることなく記憶されている。