お笑いの殿堂であるなんばグランド花月の周辺は、昼夜を問わず熱気に満ちている。観劇を終えたばかりの観客が笑顔のまま飲食店へと流れ込み、芸人たちが劇場の合間にサッと串をつまむ光景は、この街ならではの日常風景だ。
この劇場の存在は、難波周辺の外食・フードサービス産業を力強く牽引するエンジンとなってきた。近年、大阪観光業の勢いが増す中で、串カツはたこ焼きやお好み焼きと並び、国内外のゲストを惹きつける最大のキラーコンテンツとなっている。劇場前の賑わいから裏路地の静寂まで、グラデーションのように広がる飲食店のバリエーションこそが、ミナミという街の圧倒的な包容力を物語っている。