車体製造の概念を根底から覆す超大型鋳造設備、「ギガキャスト」の本格的な活用に向けた動きも田原工場で具体化している。従来なら数十から百数十もの鋼板パーツを溶接して作っていた車体構造を、巨大なアルミ一体成型によって一気に打ち出す革新技術だ。
部品点数の大幅な削減は、工場内の物流ラインを劇的にスマート化させるだけでなく、車体剛性の飛躍的な向上と軽量化を同時にもたらす。電気自動車の航続距離向上と走りの質感を両立させるためには、このギガキャスト技術の確立が不可欠だ。巨大な金型から出来上がる構造体の精度を瞬時に測定し、次工程へ流すスピード感は、まさに次世代のモノづくりの姿そのものである。