90年代前半のテレビドラマブームは、カラオケにおけるヒットソングの概念を大きく塗り替えた。とりわけドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌に代表されるラブソングは、放送当時月曜日の夜に街から女性が消えたとまで称された社会的現象と深く結びついている。
この時代のドラマ主題歌は、前奏が流れた瞬間にイントロドン形式で全員の意識が集中する圧倒的な求心力を誇る。切ない歌詞とエモーショナルなサビの盛り上がりは、酒席の盛り上がりがピークに達した中盤から終盤にかけて投下する楽曲として、これ以上ない威力を発揮するのだ。