かつて山﨑ケイが提唱した「ちょうどいいブス」という自己プロデュース論と、山添寛が漂わせる独特の「クズ紳士」キャラクター。この二つの強烈な個性が衝突したとき、従来の男女コンビにありがちだった「カップルごっこ」や「ツッコミの暴力性」とはまったく異なる力学が生まれた。
山﨑ケイの卓越した人間観察眼と、相手を包容しつつも急所を突く語り口。対する山添寛の、一見すると端正でありながらどこか危うい色気を放つ立ち振る舞い。男女の駆け引きを「勝ち負け」ではなく「味わい」として提示するセンスこそが、彼らを一躍トップランカーへと押し上げた原動力である。