主役の二人を取り巻くキャラクターたちも、決して単なる賑やかしではない。怠け者のミツユビナマケモノ・フラッシュが魅せる免許センターでの爆笑必至のやり取りは、行政手続きの滞りをユーモラスに風刺したものだ。しかし、彼がラストシーンで魅せるまさかのギャップには誰もが腹を抱えて笑ったはずだ。
さらに、大泥棒として街を牛耳るトガリネズミのミスター・ビッグや、愛くるしい見た目とは裏腹に暗躍する副市長のヒツジ、ベルウェザーなど、キャラクターの生態と社会的ステレオタイプを掛け合わせた巧みな対比が光る。彼ら一人ひとりが持つバックストーリーが、物語に社会派ドラマとしての奥行きを与えている。