現在も太田光のスケジュールは過密を極めています。地上波ではTBS系日曜朝の看板情報番組『サンデージャポン』を中心に、テレビ朝日系『雑学王』など複数のレギュラーを牽引。相方である田中裕二とのコンビネーションは円熟味を増しており、年2回開催される「タイタンライブ」での長尺の時事漫才は、毎回チケットが即日完売するほどの熱量を保っています。
とりわけ太田の表現者としての深層が色濃く現れるのが、TBSラジオで25年以上続く『JUNK 爆笑問題カーボーイ』です。毎週火曜深夜の2時間生放送では、テレビではカットされかねない政治・カルチャー・文学への批評が剥き出しの言葉で語られます。番組内で見せる膨大な読書量と映画への造詣の深さは、同世代の芸人の中でも群を抜いています。
さらに文筆家としての評価も定着しています。過去に上梓した小説『マボロシの鳥』や『文明の子』、エッセイ集『向田邦子の陽射し』などに続き、現在も文芸誌や新聞への寄稿を継続。お笑い芸人の枠に収まらない「言葉の紡ぎ手」としての評価は、カルチャー界隈でも確固たる地位を築いています。