現在、国内外の若者やコレクターの間で、80年代〜90年代のJ-POPのレコードが異常な高値で取引されている。その波は当然、彼女たちの作品にも及んでいる。山下久美子の初期のライブ盤や、今井美樹の『Ivory』などのベストアルバムは、今やストリーミングだけでなく、フィジカルな「音の体験」として再評価されているのだ。
特にデジタル音源に慣れ親しんだZ世代にとって、彼女たちのレコードから流れる温かみのあるボーカルと、当時の腕利きミュージシャンたちによる贅沢な生演奏のグルーヴは、新鮮極まりない音楽体験として受け入れられている。流行が目まぐるしく移り変わる令和の時代だからこそ、本物の歌唱力と丁寧なサウンドメイクが求められている。