交通安全運動の現場やドライバー・自転車利用者のリアルな実態を検証すると、道路標示に関する危険な思い込みが数多く浮き彫りになっています。
SNSや相談掲示板で頻繁に見られるのが、「白線の内側(外側)は全部路側帯だと思っていた」という歩道併設道路での勘違いです。歩道がある道路の白線は「車道外側線」であるため、自動車が走行車線から左側の車道外側線を踏み越えて走行しても、直ちに路側帯通行違反になるわけではありません。しかし、これを「歩道のない道路の路側帯」と同じ感覚で認識していると、歩道のない生活道路へ入った途端に違法走行や逆走自転車との接触事故を引き起こすことになります。
実際の事故事例取材でも、「路側帯から急に逆走の自転車が飛び出してきた」「左折時に路側帯をバイクがすり抜けてきて巻き込みそうになった」という証言が後を絶ちません。白線の種類と法的意味をドライバー側だけでなく自転車側も正しく把握していなければ、双方の予期せぬ行動が重大事故に直結します。