ネット上の掲示板やSNSでは「クリーニングを頼んだら見違えるように冷えるようになった」という賞賛と、「業者が来て掃除したが全然変わらなかった」という不満の声が二分して投稿されています。この落差はどこから生まれるのでしょうか。
実態を調査すると、エアコンクリーニングの効果が劇的に現れるのは「ファンの回転数が落ちるほどホコリが絡みついていた場合」や「アルミフィンの隙間がヤニやカビで完全に塞がれていた場合」です。空調技術者の実測検証データによると、目詰まりを起こした熱交換器を高圧洗浄することで、風量が約20〜30%回復し、吹き出し口温度と吸い込み口温度の差が正常値(冷房時で8度〜10度以上)に戻ることが証明されています。
しかし、冷媒ガスが漏れている個体やコンプレッサーの圧縮能力が落ちている個体に対していくら高圧洗浄を行っても、冷房機能は1ミリも改善しません。「冷えが悪い=とりあえずクリーニング」と安易に発注するのではなく、まずは吹き出し口から出ている風の温度差を測り、風量不足が原因なのか、熱交換機能自体の喪失なのかを切り分ける姿勢が求められます。