「栄養ドリンクや指定医薬部外品は、疲労を根本から消し去っているわけではありません。脳が感じている疲労信号を一時的にブロックしているだけです」
都内の内科クリニック院長はそう指摘する。本来なら横になって休むべきタイミングで強い覚醒感を得てしまうと、限界を超えた運動を継続できてしまう。これが「エネルギーの前借り」と呼ばれる現象だ。
限界を超えた前振込みを続ければ、やがて自律神経が焼き切れ、慢性疲労症候群や燃え尽き症候群へと発展する危険性を孕んでいる。製品の力が強力であればあるほど、使用する側の自己管理能力が問われることになる。