3月の韓国を語る上で欠かせない気象キーワードが「コッセンチュウィ(꽃샘추위=花を妬む寒さ/花冷え)」です。冬から春への移行期に、一時的に勢力を強めたシベリア高気圧が南下することで、真冬に逆戻りしたかのような寒波が突如として街を包みます。
韓国3月上旬の寒さ|まだ真冬の装いが必要な厳寒期
3月1日〜10日頃のソウルは、実質的に「冬の延長戦」です。最低気温がマイナス2℃〜マイナス5℃まで下がる日があり、夜間の明洞(ミョンドン)や東大門(トンデムン)でのナイトショッピングでは、底冷えする路面からの冷気が足元を直撃します。現地の人々もロングペディン(ロングダウンコート)こそ脱ぎ始めるものの、ウール混率の高いロングコートやショートダウンをしっかり着込んでいます。
韓国3月中旬の気候|1日の中で季節が入れ替わる過渡期
3月11日〜20日頃になると、最高気温が12℃〜14℃まで上がる日が増え、日差しには確かな春の温もりを感じられるようになります。しかし、日没とともに気温は一桁台前半まで急降下します。「昼はポカポカ、夜は極寒」という10℃以上の寒暖差が生じるため、脱ぎ着による体温調節が最も難しい時期です。
韓国3月下旬の気候|春の兆しと桜前線の北上
3月21日以降は日中の最高気温が15℃〜18℃に達する日も現れ、南部の釜山や鎮海(チンヘ)からは桜の開花便りが届き始めます。ソウル市内でも汝矣島(ヨイド)や漢江(ハンガン)沿いでピクニックを楽しむ若者の姿が見られるようになりますが、風が吹く日は体感温度がぐっと下がります。油断して半袖や薄手のシャツ1枚で出歩くのは禁物です。