高速道路で発生する自然渋滞の約7割は、事故や工事ではなく「サグ部」と呼ばれる緩やかな下り坂から上り坂への切り替わり地点で起きている。ドライバーが無意識のうちにアクセルを踏み込む力を緩め、速度が数キロ落ちる。後続車がそれに反応してブレーキを踏み、さらに後ろの車がより強くブレーキを踏む。この連鎖反応が、わずか数分で巨大な停滞を生み出す。
2026年現在の交通データを解析すると、中央道・小仏トンネル付近や東名・大和トンネル周辺での減速傾向は以前にも増して顕著だ。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を装着した車両が急速に普及したものの、前方に割り込まれた際のシステムによる過剰な減速が、新たなブレーキの連鎖を引き起こしているケースも目立つ。