世間にはびこる最大の偏見が、「男性が女性を妄想する=性的対象として消費しているだけ」という言説です。しかし、この見方は男性心理の根本的な盲点を見落としています。
実際のところ、男性が心から好意を抱いている相手に対して抱く妄想の核にあるのは、性的な欲望よりも「情緒的な受容(Emotional Acceptance)」です。「自分の弱みを見せても受け入れてもらえるか」「疲れたときに隣で笑いかけてくれるか」といった、自己肯定感を満たしてくれる癒やしのパートナー像を求めています。むしろ、強い下心だけで近づいてくる相手に対しては、このような細やかで長期間にわたる情緒的妄想は発生しにくいのが特徴です。
また、「妄想している男性は女性経験が少ない」というのも明らかな誤解です。コミュニケーション能力が高く、女性慣れしているように見える男性であっても、本気で惹かれた女性に対しては驚くほど不器用な妄想を抱き、一人で葛藤しているケースが多々あります。「本気の恋ほど、男性は臆病になり、頭の中だけで会話を完結させようとする」――これが取材現場から導き出された決定的な真実です。