田中直紀氏が残した一連の珍答弁は、インターネットの普及と動画プラットフォームの隆盛期と重なったことで、瞬く間にネットカルチャーの一部として定着した。YouTubeやニコニコ動画などでは、質疑応答のハイライトや「もしもし」の瞬間を切り取った動画が多数投稿され、数十万回以上の再生回数を記録した。
当時のネット掲示板やSNSでは、以下のような多角的な反応が見られた。
・政治の劣化に対する痛烈な批判
「国の防衛を任せるトップがこんな状態で大丈夫なのか」「有事の際に適切な指示が出せるとは到底思えない」といった、安全保障の危機を憂慮する厳しい意見が相次いだ。
・あまりのシュールさに対する困惑とネタ化
張り詰めた国会審議と「もしもし」という日常会話のギャップがあまりにも大きく、「コントを見ているようだ」「マイクを電話と勘違いする防衛相」として格好のパロディ素材にされた。
・妻・田中眞紀子氏との対比による同情論
弁舌巧みで歯に衣着せぬ発言で知られる妻の眞紀子氏と比較され、「気の毒だが荷が重すぎた」「眞紀子氏の陰に隠れて目立たなかった人が矢面に立たされて混乱したのでは」といった、同情的な視線も一部に存在した。